2011-08-01から1ヶ月間の記事一覧

蒼のシュール

月よりも 深い蒼に 溶けて消える 夜空の星よ さいなまれ 孤独な影に 今夜も怯え 泣いている君 「淋しい」と呟くなら 瑠璃色の 今宵の星に 願うがいい…しなやかな 嘘をついて 窓辺に咲く 花になるがいい いにしえの サイレントから 溢れだした リトリビューシ…

ひと夏のエモーション

時折見せる笑顔と 何気ない言葉 青い夏の空がおしえる 海の砂漠を泳ぐ 潮風たちの気まぐれな午後陽射しはどこまでも熱く あなたは肌を焼いている カチューシャがわりにした サングラスが可愛いわ 額の汗が睫をぬらすと あなたはさりげなく瞳を閉じた…陽射し…

都会の夜

真夜中に通うコンビニは 孤独な空気に包まれて 店員の「いらっしゃいませ」の声も 胸にボンヤリ響くもんさ 何も欲しい物が見つからない 「チエッ」舌うちなんかする ガラスに映る自分の顔を 見ないように俯いた淋しい悲しい虚しい 都会の夜は夢を失くした 人…

女友達 

貴女が泣くたび この胸が苦しくて どうか 泣かないで 貴女が泣くたび 思わず抱きしめたくなるどんなに繕っても 隠しきれないこの気持She and I 彼女の唇 震えるたび 理性が崩れていきそうな私 怖くなる 彼女を想うたび 突き刺す胸の痛み どうか 泣かないで …

君におくる「詩」

いくら泣いてもいい 泣きたい時は 泣いていいから 涙が渇くまで泣いたら 紅く腫らした瞼を 白い指先で抱いてきっと見えてくるはずさ 時は静かに流れ そして君の 強い味方になる 前へ進むことを 恐れないで 忘れることも 後悔することも出来ない さぁ心の扉を…

遅すぎた愛

あなたに振り返る イメージの中の私 淡くただよう 日暮れた碧い空ながめていつしか時をさかのぼり かさなる翳にしがみつく振り向くことを笑わないで 強がる肩を抱き寄せたあなたに 背中を見せた私を許して… あなたの優しさを 独り占めしてた私 ぜんぶ欲しく…

「そうして…」

君の心から ひとつ ひとつ 僕を消して癖も 笑顔も 声もそうして…僕の心から 君が消えどうか苦しまないでいて… どうか哀しまないでいて…傷つかないで… 泣かないで… 僕の心から ひとつ ひとつ 君を消して香も 仕草も 瞳もそうして…君の心から 僕が消えそしてい…

風の音

過ぎゆく時に手を振ると 背中を優しく叩く 未来が微笑えんでくれる 悲しい時も 辛い時も ぜんぶ想い出になるよ向かい風 受けながら 目を閉じる 耳もとで ざわめくよ 風の音また遇える… そう言おう… 「いつかまた…」 そう言おう… そうしよう… とおい未来の夢…

視えない時間

晴れた日の午後あなたと 待ち合わせしたカフェテラス 緑色のガーデンが窓辺を飾る ありふれた風景が 一枚の挿絵になる ここには時を謡う時計がない いつまでも いつまでも こうしてあなたと向かい合い いつまでも いつまでも カフェオレ色がふたりに微笑んで…

別離

モノクロームの 世界が 私を包む 昨日まで 愛した人が 今日から 他人になる 砕け散る ガラスみたい 心が冷たく 崩れていくたとえ 哀しみの 扉を叩く それが 始まりでも 後悔しない声を殺して 泣いた夜も 切ない胸で 微笑んだ日も さよなら… 突然に 訪れた 現…

デュアル

君のために作った 幾つものうた 届かない気持 押さえきれなくて 滲むすべてが 零れおちていく流れ星に託した 幾つものうた 君への気持 星の海に浮かべ 叶わぬすべてが 流れるのだろう このまま消えゆく 恋なら 何のために 私は生きるのだろう 夜空見上げ 祈…

そして僕はいなくなる

泣かないと約束をさせた 君と指と指をからませ そして 僕はいなくなる青く溶けた空を抱く 風は覚えていたよね あの時交わした 別れのキスのあじが 涙だったことをしらじらしく肩を抱く あの時から決めていた これで 君とは終わり僕を見つめ唇を 軽く噛んで俯…

僕に君の手を…君に僕の心を…

君に哀しみの無い世界をあげたい 君の好きなフリージアが咲くあの場所が どうか光の中で輝き希望に満ちているよう 君が流すこの涙に祈るよ僕がぬぐってあげる 瞳を濡らす君を見つめる 僕が守ってあげる これ以上君が哀しまないよう僕に君の手を… 君に僕の心…

星屑のシークェンス

窓から見えるパノラマの街 あなたが残した「さよなら」 いつまでもリフレインもうこれ以上 心を乱さないでスロープしたままの 恋の結末は まどろみかけた 夜空のかなた あやしく光る 星屑のシークェンス あなたの嘘を信じた私 心変りも気付かず かえらないサ…

ー喪失ー

いなくなりたい夜 泣くことやめたの 誰のせいでもない 積もる想いを いまも捨てられず 傷ついたままの 胸に手をあてる星がキレイだから ほんのすこし恋しい ほんのすこし寂しい わたしバカみたいでしょ… こんなにあなたに会いなんて… それでもあなたに 会え…

僕らは「Oxygen」

涙も負けるくらいの 眩しい笑顔が 太陽のプリズムを いっぱい吸い込むねこの世界に潜む 醜い争いも 深呼吸ひとつで 吹き飛ばしてしまおう一緒に走ろうよ 地球まるごとリュックにして一緒に走ろうよ 君の傍にはいつも僕がいる 夢が元気なくして 素直になれな…

夏祭りの夜

時どきに 思い出すの あなたの匂い夏祭りの夜 初めて乗せてくれた車 うちわを扇いでくれたこと 金魚すくいも綿菓子も あなたがいたから楽しかった あなたの広い胸に抱かれた私が どんなに幸せだったか時どきに 思い出すの あなたの匂い夏祭りの夜 初めて自分…

陽炎の「夏」

陽炎が揺れた日 熱いだけの砂の上で 戯れたのは偽り青い青い海の 秘密秘密が露わ その日君と出会い その日かぎりの恋 スリルな夏… 陽炎が泣いた日 熱いだけの風の中で 戯れたのは猜疑心白い白い波に 溶ける溶ける君の その日ついた嘘も その日だけの恋に 狂…

大好きなあなた

あなたの声を聴かせて 笑顔が眩しいよ 笑い声が空をくすぐると 落ちてくるのハートのリズム手を伸ばせば 握ってくれる 名前を呼べば 応えてくれる 追いかければ 振り向いてくれる優しいあなた 大好きで大好きで 離れられない 忘れられない 別れてもまたすぐ …

感動

自分らしく 生きていくことが こんなに 難しいなんて だから… もしも君が探し物をしてて 簡単に諦めてしまうなら 後で偶然見つけたとしても 心には風穴が吹いてるよ きっとあの時見つけていればと 後悔ばかりする そうさ 感動がない! 感動がない! 感動がな…

胸の扉

夕闇よ消えないで 走るような 呼吸の荒々しい波が おしよせる碧く 深く みちていく 空のかなた夜がスロープしていく 涙のなかで 夢が灯りに滲んだまま おちていく紅く 深く ながれてく 風のかなた想いが果てていく 君を愛した 虚しさが身体をよぎると くるし…

ルームメイトの「マナ」

白い布に包まれた はかない情熱の残骸 夜の街に涙の雨が降りそそぐ 哀しい別れの悲鳴をあびるルームメイトの「マナ」 透きとおる肌 そのすべてが私を呑みこむ 好きだったストレリチアが 「マナ」をいだき 白い布の中で 私を今も 愛してくれるストレリチアに…

「道」

とおい過去より とおい未来に会いたい…守りたかった約束より 守りたい約束の方がたいせつ…僕にすがる 母の気持ちも 父の期待もぜんぶ痛かった…ごめん 僕はいくよ 自分の道を 願う夢より 叶える夢に会いたい…どう生きていくのかと聞かれ いまこの瞬間を生きた…

「オルゴール」

静かな雨が 降り続く音 耳もとで響く 季節が 白く濁る景色に滲む一日中 あなたで埋め尽くされ 胸に聞こえる風に眠れば オルゴールの中で踊る ふたりになれるから 永遠の… 洗いざらしの 風は日暮 渇いた色で 漂い 雨上がりの景色に滲む一日中 あなたの中にい…

その「男」

その「男」 中指を立てて 相手を怒鳴リ散らせば それで終わり肩がぶつかるその拍子 お気に入りのネックレスが 汗で首に張り付いた その感覚に苛立って ヤキを入れてやるその「男」 中指を立てて 相手に唾を吐けば それで終わり血がのぼる 頭にくる 腹が立つ …

充ちる夜

夜の 深く…深く… 奥の 暗い…暗い… 闇に 魅せられる 恐怖が くる…花弁を毟り取り ビルの上から散らす… 夜の闇が 音に変わる 湿った人肌に触れたような にぶく やわらかい 匂いをはなつ 夜風が 「哀しい…」と 嘆いているような 錯覚…が… 充ちる夜夜の…夜の 深…

消えない記憶

そぼふる雨に打たれながら 長い坂道を下る ひとつ…ふたつ… 記憶が甦るあの時のあなたと あの時の私と あの時の横顔と あの時の言葉と「それがどうかした?」 思わず自分に弁解する「だから何だっつーの!」 思わず打ち消す記憶何時だって頭のどこかに棲んで …

『星恋』

夏の香りがする 夕立のかなたの 星たちの溜息物語の恋を 夢見るから 手の届かない 遥か果てしない 尽き逝く海に堕ちてみたいと 祈る流れて消えてゆく 宇宙の果てよりも 碧い星で朽ちたいと物語の愛に 恋をした 命の炎が 翳りに囁く 尽き逝く海に果ててみたい…

君と僕のはじまり

君に恋をした 瞬間の痛み 夏の風がお知える 微かな胸騒ぎ僕たちは出逢った 時計の針のように 吐息の鼓動が 君へ導き 僕へ導かれ流れる時の 不確かな未来より 誰よりも 僕の傍で 微笑んでいてくれるかい… 君に恋をした 瞬間の時めき 予感が背中を押す 君と僕…