想い

エモーション

突然私の視野に入ってきたこの人は 何の躊躇も無く私に熱い視線送り 「君、名前何て言うの?」ってピックアップライン 実はこの人常に女の子が傍に居て 偶然見かけるたびに違う子を連れて歩いてる 呆れ顔の私横目にジワジワ近寄って来た 「驚かせてごめんね…

砂漠に咲く花

心の中の 砂漠を彷徨う 乾いた風が 砂を舞い上げ 私はうつろ気に 青く実った 空を仰いだ 重い足取りで 歩いた道 くたびれた スニーカーが 砂にまみれ 煩わしい 不意に 思い浮かぶ あの人が 好きな曲が 今も私を 虚しくする 悲しみも 苦しみもない 呱々は オ…

―「花夢」―

枯木が芽をふき 蕾が生まれ 春の風はそよぎ いつしか開いた花は 晴れた空に未来を描き やがて散りゆき 君は過ごした 色とりどりの日々を 儚げに束ね 僕の胸へと届けた たくさんの思い出 君が微笑む 君にありがとう 心からありがとう 風に遊ぶ君の長い髪は謡…

「−0」の音

風… 風がそよぐ音 光が虹み 鳥が羽ばたく音 草きが枯れあい ざわめく音…音「−0」の音怒りが 憎しみが 苦しみが 哀しみが 激しくうごめく音日々に涙し 息る音 君の名をたどり 恋しがる心の音 雨… 雨が落ちる音 吐息がマざり アスファルトに咲く音 青い空を覆…

あだ波

さざ波の泣き声を聞きながら 追い駆けては逃げる波間を独り歩く 数えきれない辛い事や悲しい事 どんなふうに棄てればいいのかな… 潮風が… そんな私を優しく包むから 涙になってはおちていく寂しさが 心に降り積もり温もりに変わる時本当は笑顔の私でいたいの…

翳み

咲いたばかりの花が風に散る時 乾いた青い空を眺める君が涙するなら うなだれ木洩れ日にまじわり 果かなげに映ろう君へ 私は駆けより 木陰に揺れながら消えゆく時の狭間で 君の傷ついた心にそっと口づけして 震える肩を抱き寄せるもしも君が望むなら 今すぐ…

ナル…「僕たちの日々」…シスト

君と二人で生きていく日々なら 風のような涙色に染まりながらがいい たとえば初めて感じた愛という海に溺れた時のような したたかな期待にしがみつく自分に気づいた時のような 孤独な折れた心を震えながら強く抱きしめた時のような そんな儚げに泣ける日々が…

「今日」に…「明日」に…

欠けた鼓動の音を 聴きながら窓辺に揺れる時間の谷間に まどろむ ありふれた日常屯する鳥のさえずり陽だまりに落ちる風の匂い 「明日」…きっと「今日」の言を「愛おしい」と呼ぶのだろう… 「明日」…きっと「今日」の言を 「懐かしい」と想うのだろう… 窓辺の…

憂鬱

昨日までの憂鬱 今夜の雨に濡れる 窓を叩く風の語らい 白い道に残した 呟き・・・ とか・・・ 囁き・・・ とか・・・ 時々この胸の中に積もる昨日までの憂鬱・・・が今日からの憂鬱 朝もやの空に描いた 緑色の眩しい陽射し 窓辺で揺れて落ちる 寂しさ・・・ …

センチメンタル

たった一人のドライブ 白い雲の跡 追いかけていく 何処までも続く highway このまま 永遠があればいいトンネルを抜け またトンネルが 僕を待っている 夏の終わりを 感じる風 心の中を そっと叩いて吹き抜ける冬になったらも一度こよう 今度もきっと一人 だけ…

色もなく…風もなく…

色もなく 花もない風もなく 雲もない時を重ねれば すべては白い想い出拗ねた瞳で視た 褪せた心に虹を描いた 夜もなく 空もない月もなく 星もない 嘘を重ねれば すべては優しい想い出たとへ疼こうとも 孤独な傷を舐め続ける泣いていた 遠い日忘れたい あの頃 …

Today窓辺から

しゃがれた声で哭く 猫のように 窓ぎわに落ちる 退屈なToday溜息が拾う通りすがりに降る 小雨の風 窓をのぞき込む 退屈なTodayマリオネットみたいたとえば…そんな日は 少女の目をして 赤いリボンで束ねた マーガレットを胸に抱きしめ 純真な振りをまねてみる…

アル想い

強制撤去されちゃった アル気持ち「なぞなぞ」 しませんか?不思議な生き物は何? 綺麗な生き物は何?そして 頬に残る アル想いは何色?木の葉がハラハラ 落ちては逃げる風に隠れる僕が気にしていたのは 僕自身の過去君が心配していたのは 君自身の未来強制…

時間旅行

今日までの 時間旅行時の狭間を 楽しんでいる…夜汽車の汽笛 昔読んだ 幼い頃の物語想い出は甦るミルク色した朝焼けの森 歩き出す好奇心を高鳴る気持が静めるそよぐ風に 揺れるススキ 指先が匂うとざわめく心 くすぐる気持ちが 思い出に鈴をつけるほし草色の…

僕らは「Oxygen」

涙も負けるくらいの 眩しい笑顔が 太陽のプリズムを いっぱい吸い込むねこの世界に潜む 醜い争いも 深呼吸ひとつで 吹き飛ばしてしまおう一緒に走ろうよ 地球まるごとリュックにして一緒に走ろうよ 君の傍にはいつも僕がいる 夢が元気なくして 素直になれな…

消えない記憶

そぼふる雨に打たれながら 長い坂道を下る ひとつ…ふたつ… 記憶が甦るあの時のあなたと あの時の私と あの時の横顔と あの時の言葉と「それがどうかした?」 思わず自分に弁解する「だから何だっつーの!」 思わず打ち消す記憶何時だって頭のどこかに棲んで …

「孤独なセシル」

ガラスの世界にたたずむ 孤独なセシル 遠い空を見つめては 渡り鳥の背中で眠り 雲の谷間を泳ぐのだろうか 風に身をまかせ 森の中を駆け抜け 熟した木の実を揺らしながら 大きな羽に擁かれ泣くのだろうか…夢の その「夢」の中にたたずむ 孤独なセシル 栗色の…

僕らの未来

霞む季節の空が乾くと 木漏れ陽の溜息はざわめく 通り雨が創った小さな水溜りは 青空のキャンパスを映し出す 夏の匂いが満ちた今 木の葉が揺らすよ僕たちの夢僕らの未来のかけら そっと描いてみよう… 夢見るように… そっと描いてみよう… そうさ弾む思いで…重…