2013-01-01から1年間の記事一覧

「微笑み」

白い雪に包まれた 冷たくて優しい 朽葉色の空あなたが淡く吐く 柔らかな吐息は わたしに微笑み 愛しさを教えてくれた哀しい音をたてて 消えていく風が寂しくて ただあなたに宵縋り 見つめていたのあなたは 冷たくなった わたしの手を そっと握って ポケット…

誰からも奪われないための「うた」

心のまま 言葉をしたためた ありのままの 現実の嵐に ミたされながら 眠った廃墟な夜月並みな言葉では 僕は何も変わらない ペットボトルに残った 見え透いた君の嘘が 喉の渇きを潤し流れて 飲みほしたその瞬間が いたたまれ無くなるようにシビアな夢でも見て…

リプライ

何度も… 何度も… 聞き返した でも…何度も… 何度も… 応えられずに いた…わたしを観ていた ほのかな薄化粧の晩花最後に散った鮮やかな花火さえもが 「生きていていい…」って どうして教えるの?何度も… 何度も… 聞き返した でも…何度も… 何度も 応えられずに …

Summer wind

君を見ていた Augustの青い空 ふたりを乗せたSummer wind 海へと旅立とう心をくすぐる 紅い唇とがらせた君を ワザとからかって ムキにさせた 悪戯な瞳が 僕を夢中にさせる抱きしめた君の 長い髪が揺れているこのまま朝まで 僕の腕の中で「おやすみ」朱く染ま…

涙の花

風が吹く暗い大地 輝く星の果てへと 駆けていくあなたがくれた かけがえのない時は散る私は苦しくて 迷わず 疑わず あなたを 待つことが 出来なかった胸に咲いた涙の花を 震える指先で摘みながら 消せない 愛に嗚咽する変わらない嗄れた匂い カタルシスに漂…

螺旋階段

螺旋階段を降りたらそこにいったい何があると云うのか胸に押し当てた拳骨暮れていく夕暮れの日 螺旋階段を登ったらあ底の渦にオチタい哀しみよりも悲しいそんな色に溺れた暮れていく夕暮れの日 螺旋階段を駆け降りあ底に横たわり私は君の匂いで生かされるの…

8歳雄チ―ちゃん ありがとう。

金縛り

金縛りに遇いながら 心だけ震わせてた夜君一色に染まった カラダが堅くなっても揺り籠のように瞼は 閉じて 開けて また閉じて何秒カンの世界が僕を支配し君を叫ぶ声が 喉の奥にはびこる宇宙に阻まれ屍になるんだ 金縛りに遇いながら 心だけ震わせてた夜じり…

現実の『音』

高鳴る夢も無く過ぎ去る一瞬の それは儚げな幻想のひと時雨音に込められた時の心根に ひたすら耳を傾け『音』に旅して生き慣れた風景にいだかれたなら この身を慰め…暖め…委ね…「こんな時もあるよね…」と呟きを吐き捨てながら 湿った空気に充たされた暗い部…

春のバリエーション

昨日の晴れた空を想う 白い雲が流れていた 蒼いキャンパスに やわらかな風が吹いた昨日の君の笑顔想う こぼれる陽射しに揺れ きらめいた瞳 あたたかな風が吹いた君を抱きしめた 僕の心の手は繋げたいよ ぜんぶさらけ出したいよ君に強い自分を見せていたかっ…

アザラシの別れ

あなたの溜息が 心のよどみどっと押し寄せる アザラシの気持ち理解不能だと あの時悟ったお互い 追いかけたものが 交差点の信号あなたは「赤」 わたしは「青」 擦れ違いざまに刺さる視線が痛いコバコバうるさいよ なけなしの財産は誇り行く先々の人波を押し…

白いルフラン

ネービーブルーの時は静かに君の心へと翼を広げた君は優しさと温もりを秘めた深い眠りへ堕ちていく 暗い夜空には雪のような星君のためひとつ残らず花びらのように降らせてあげる君は瞼をそっと閉じた 哀しみも苦しみもここには失いから笑ってごらん君の細い…

「何も那い」

言葉のない海感じるまま生きる花見えない心を抱いた風夜空を彷徨うはかない「夢」の花束をあなたへとたくした あしたに 希望のない海ナくことも忘れた花過ぎゆく時が恋しい風いにしえを彷徨う慕情へと徒然ながらあなたへとあふれた あしたに 何も那かったと…

2013年〜明けましておめでとうございます!〜

皆様、明けまして おめでとうございます! 皆様にとって、どうぞ良い年で ありますよう お祈り申し上げます! ―紫紅草―