悲愛

嘘と嘘

優しい嘘で私を溶かして 今夜咲く花が一夜の夢でも あなたの胸にココロをうずめて 今宵散ってしまいたいから あなたの吐息が私の胸で 狂おしいほど切なさに濡れる 剥がれた仮面の下の偽りの愛 たとえそれが本当だとしても 私の愛まで嘘で染めないで 闇に浮か…

虚しい愛

孤独な心は あなたを忘れるためのワイン 投げて粉々に砕けたグラスは 心に蔓延り私を イタブリ キリキザム から いくら飲んでも どんなに酔っても あなたの心はもう戻らないあなたは 私が死のうが生きようが どうでもイイんでしょ「今すぐに来て!」 「今す…

哀しみのカオス

何も思わず 何も考えず 何も知らず そんな風に生きて ただ時間さえ過ぎれば あれ程夢中に想っていた 君のことも いつか忘れて この痛みさえ 優しさに変えられるだろうか恋しさも 哀しさも 君の微笑みさえも愛しさも 淋しさも 傷ついたことさえもこの胸の奥の…

「時感」

冷たい雨を落とす今日の空 いつまでも心にいるあなたが そっと振り向き 微笑むから 私はただ切なくて また傷ついてしまう 曇った窓ガラスにあなたの名前書いて 過ぎ去った「時感」に留まり続けた…「時感」だけが止まったこの部屋で 窓を開け放ち私は風になる…

涙の花

風が吹く暗い大地 輝く星の果てへと 駆けていくあなたがくれた かけがえのない時は散る私は苦しくて 迷わず 疑わず あなたを 待つことが 出来なかった胸に咲いた涙の花を 震える指先で摘みながら 消せない 愛に嗚咽する変わらない嗄れた匂い カタルシスに漂…

『獏』・・・それは僕

君が見た風の色をおしえて空を仰ぎこの雲に乗って胸を弾ませた記憶をおしえて 今日と云う日が日暮れてゆく見えない白い月に隠れた君の気持ちに近づきたくて褪せていくガラスの空に映る現実ぼやけてしまった僕は雨に撃たれ夢を貪る 獏になった 君の瞳に焦がれ…

遥かとおい恋

水色に濡れた午後の空 あなたへの気持ちをなぞった 遥かとおい恋が キラキラと輝いたわたしの胸元で 息づく思いが また… あなたを恋しがるどうしてあのひとに 愛してると云えなかったの 涙に震えても あのひとに逢いたくて 側にいたくて 風のように心は彷徨…

シガレット

あなたの指はシガレットの香り わたしに触れるたび 風に薫る…あなたを忘れるには 思い出は多すぎて 陽だまりが みちる ガラス色の胸は また あなたを探してるほら…震える指先は あふれる涙に抱かれて 優しく溶ける爪痕が 少しづつ わたしを傷つけるほら…あな…

僕は 風になって

ダークグレイの空を見上げる 胸に咲く黒い影にうなだれた 君の匂いを思う 僕は 風になって 悲しみに埋もれている 君の心を抱きしめるただ 漂って ただ 彷徨って 君をつつむ君が抱く思いは儚く 淋しくて 切なくて やるせないどんな優しさにも染めれられない …

Rreflection

孤独に蝕まれた淡い夢に 息絶える感覚 地上に蔓延り泣いている未来が 崩れる瞬間君が 此処に棲む無情の時を食べ 其処に在る無念に膿もれて 生きてゆくなら君が 叶う筈の無い理想をねがい 為せる筈の無い希望をいだきそして 現実を生き抜く事に疲れ 嘆くなら…

Recollection

君は憶えているかな 初めてくれた手紙のことを 突然手渡されたブルーの封筒 正直驚いたけど嬉しかったよ 君と街角の喫茶店で会う約束をしたね 少しはにかんで僕を見つめた君の 紅い顔がとても可愛かったよ君の事何も知らない 僕をどうして好きになったの カ…

「もう一度」

風と戯れる 光は遠く 冷たく切なく 遣る瀬なくさせるから夜の街に 這う人の夢が 心の片隅で いつまでも泣いている そんな果かない空 今静かに呑みこんだもう一度 呼んでもいいかな 君の名前をもう一度 聞いてもいいかな 別れのわけをもう一度… 闇に奪われた …

心のメモリアル

ときめく恋とも 恥じらう愛とも 違う… 雨上がりに 零れ落ちる しどけない 陽射しのような 淡く脆い 心のメモリアル忘れられない 想い出に縛られ かえらぬ恋に泣いた いつまでも 出逢った人 あなたと重ねるいつも いつも あなたを追いかけ いまも いまも 心あ…

女友達 

貴女が泣くたび この胸が苦しくて どうか 泣かないで 貴女が泣くたび 思わず抱きしめたくなるどんなに繕っても 隠しきれないこの気持She and I 彼女の唇 震えるたび 理性が崩れていきそうな私 怖くなる 彼女を想うたび 突き刺す胸の痛み どうか 泣かないで …

遅すぎた愛

あなたに振り返る イメージの中の私 淡くただよう 日暮れた碧い空ながめていつしか時をさかのぼり かさなる翳にしがみつく振り向くことを笑わないで 強がる肩を抱き寄せたあなたに 背中を見せた私を許して… あなたの優しさを 独り占めしてた私 ぜんぶ欲しく…

デュアル

君のために作った 幾つものうた 届かない気持 押さえきれなくて 滲むすべてが 零れおちていく流れ星に託した 幾つものうた 君への気持 星の海に浮かべ 叶わぬすべてが 流れるのだろう このまま消えゆく 恋なら 何のために 私は生きるのだろう 夜空見上げ 祈…

ルームメイトの「マナ」

白い布に包まれた はかない情熱の残骸 夜の街に涙の雨が降りそそぐ 哀しい別れの悲鳴をあびるルームメイトの「マナ」 透きとおる肌 そのすべてが私を呑みこむ 好きだったストレリチアが 「マナ」をいだき 白い布の中で 私を今も 愛してくれるストレリチアに…

「オルゴール」

静かな雨が 降り続く音 耳もとで響く 季節が 白く濁る景色に滲む一日中 あなたで埋め尽くされ 胸に聞こえる風に眠れば オルゴールの中で踊る ふたりになれるから 永遠の… 洗いざらしの 風は日暮 渇いた色で 漂い 雨上がりの景色に滲む一日中 あなたの中にい…

『星恋』

夏の香りがする 夕立のかなたの 星たちの溜息物語の恋を 夢見るから 手の届かない 遥か果てしない 尽き逝く海に堕ちてみたいと 祈る流れて消えてゆく 宇宙の果てよりも 碧い星で朽ちたいと物語の愛に 恋をした 命の炎が 翳りに囁く 尽き逝く海に果ててみたい…

「ごめんよ…。」

海が見たいって 砂浜を歩きたいって 潮の香りを胸一杯に吸って また頑張りたいって 言ってた…君がいなくなって 色んな事が変わって行ったんだ 君の家族も友達も僕も 悲しみが癒えない辛さや 君のいない人生の無意味さ 虚しさ… それでも… 生きてること… それ…

望まれない愛

黄昏た街の 夕波の空 風が優しい私の胸を絞めつける あなたに云えない 溢れる気持ちが 苦しくて…どんなに辛くても どんなに悲しくてもあなたを 一番遠くで 見ていても いいですか…どんなに切なくても どんなに淋しくてもあなたを 一番遠くで 見ていても いい…

「時」の柵

諦めると云う事 でも 諦められないと云う事 そして それは同じ痛み忘れてしまいたいと云う事 けど 忘れられないと云う事 そして それは同じ傷跡どんなふうに耐えたらいいのかさえ 解らない消してしまえるものなら今すぐ消して 楽になりたいどんなふうに切り…

星屑の森

心のゆりかごを揺らす 星をひきつめた夜空は 唄を奏でては そっと消えていく…言葉より瞳より 語りかける心 あなたの心に震えていて… 泣いていて…揺れる想い… 離れぬよう…震えていて… 泣いていて…夢見るよう… 失くさぬよう… 星屑の森に眠る あなたの夢がまど…

都合のイイ女

あなたに捨てられるなら 青い空の下よりも 冷たい雨が降りそそぐ ベッドの中がいい…あなたが吸いかけて止めた 灰皿に残した煙草のように その香りが満ちぬまに綺麗に あなたが望む女のまま 消えてあげるから…戻らぬものをいつまでも待つ そんな女じゃないこ…