青い傘

何処で間違ってしまったのだろう あなたをとても愛していたのに 何故見失っなってしまったのだろう あなたの愛をそして私の本心を 最後まで振り向く事の無いあなたの後ろ姿を 見えなくなるまで追い続けていた私が その場に留まり泣いていた時間 つい数分前に…

青春は金魚鉢

青春は金魚鉢 僕たちの生きていた場所 水の中に差し込んだ 黄色く滲んだ微かな光に 幸せを感じていた 君が膨らませた頬に指を押し当てた 僕を見つめた君の瞳が微笑む 滑ってばかりの冗談で僕を笑わせる 君が急に僕の手を取り走り出す いつまでも自由に いつ…

刹那

晴れた空の彼方 還らない鳥たち どの空の心地が 眠る事を知らない 傷ついた翼を 羽ばたかせるのか 硝子の地上には 漂う霧が舞う 祈りを捧げた空 紅く熟れた夕陽へ 明日は何処へ向かい 羽ばたくのだろう その心の襞に 揺さぶられ 零れ堕ちる吐息が もどかしさ…

目醒め

海辺で 遠い過去を思い出す 潮風は耳もとで咽び泣き 砂浜を白く濁った波がまどろむ 私は素足のまま 何処までも歩いた 今更止まる事なんかできない 冷たい波が押し寄せ 残したばかりの足跡を消していく 私は潮の香を胸一杯に吸い込みゆっくりと吐き出した 気…

エモーション

突然私の視野に入ってきたこの人は 何の躊躇も無く私に熱い視線送り 「君、名前何て言うの?」ってピックアップライン 実はこの人常に女の子が傍に居て 偶然見かけるたびに違う子を連れて歩いてる 呆れ顔の私横目にジワジワ近寄って来た 「驚かせてごめんね…

フラストレーション

私気づいたの あなたへの気持ちに 余りにも近すぎて 解らなかった 優しさにときめく あなたの 友情よりも強く 愛よりも弱い 気持ちが哀しい だから今はこうして あなたへの気持ち隠して 燃えるようなこの瞳で 刺激的な愛の言葉で あなたの胸が熱く染まるのを…

擬態

ビルの谷間に堕ちた空は不毛地帯 暗闇に気怠さが漂う路地裏では キャッツアイ光らせた黒猫がクラッキング 取り逃した獲物を眼で追い声を荒げる アンバランスな妄想に酔い始めた僕らは 知らぬ間に目的の無い窮地に追いやられ ひたすらのたうち回る自分の影を…

涙の海

夕べの雨で濡れた空 鳥が囀り木の葉を揺らし 小さな雫を散らして飛び立つ あなたと一緒に歩いた石段に 今年も咲いた紫陽花の花 それは薄紫の儚い言の葉 あなたが居た日にはもう戻れないんだね 傷ついた心の破片が残した あの人との思い出を胸に抱いたまま 涙…

トライゾン

深い闇が満ちた 黒く焦げ堕ちた空に今 染み混んだ悪夢が うなされた耳元に 忍びより囁く 「どうせ何も変わらないよ」 背筋が凍る孤独に 怯えた覚醒 変わらないなんて嘘 失うものなんて無いのに 超えられないなんて嘘 「もう守れない約束なんてしないで」 け…

Sexuality~青い太陽~

すべてを超え君と愛し合えるなら僕たちの障害なんて何でもない 硝子のような海に浮かんだふたりを乗せた小さな舟がそり返る波に吞まれ堕ちていく 必ずと約束した日僕を見つめた君の瞳を忘れない It's you より添いあえることが解りあえることも君以外僕は知…

嘘と嘘

優しい嘘で私を溶かして 今夜咲く花が一夜の夢でも あなたの胸にココロをうずめて 今宵散ってしまいたいから あなたの吐息が私の胸で 狂おしいほど切なさに濡れる 剥がれた仮面の下の偽りの愛 たとえそれが本当だとしても 私の愛まで嘘で染めないで 闇に浮か…

報われない初恋

今… 始まってもいない恋に 別れを告げた 目の前に広がる青い空が とても眩しくて 私は 思わず眼を閉じた 心… 傷つかないように 手放した恋 臆病な私に許された あなたの背中が もう恋しくなった もしも私の気持ちに気づかれたら 何もかもすべてが崩れてしま…

岐路

心の赴くままに…なんて詭弁に惑わされたまま吹き荒れた風の音を聴き時の嵐の中で向かい打つ勇気も失く立ち尽くす此処が人生の岐路影に埋もれた谷の淵壊れた羅針盤投げ捨て胸に秘めた夢もこの足で踏み潰した何が間違いなのかも解らないただ歩き続けた人生 人…

リフレイン

あなたとの思い出に涙する私は時に哀れで時に喘ぎ鏡の中の私が心の内をそっと包みこむ去年のクリスマスは二人で飾ったツリー真っ白な雪が降り積もるアスファルトに付けた二人の足跡あの時あなたがくれた初めての指輪を今も捨てられない私はもう誰も愛せない…

混沌

時間が深い闇に飲まれそうな夜道は突然ひとり生きることが恐くなる見知らぬ誰かに追われているようなそんな気配に捕らわれ逃げたい衝動にかられた 急いで潜り込んだ細い路地を抜けるとそこは切れかけた街灯のカチカチとナる音が聞こえた暗闇に沈む月明りにさ…

「ドリュアス」

森を駆け抜ける風 樹木の葉はざわめき 湿った土の香りは 深い霧に埋もれ始める アクアグレイの空に 淡く浮き立つ茜色の吐息 「ドリュアス」 私は夢見る小鳥 あなたの細い指で奏でた 朝焼けの空はやがて 小さな雫の中で 息づき熟まれゆくだろう 私は「ドリュ…

砂漠に咲く花

心の中の 砂漠を彷徨う 乾いた風が 砂を舞い上げ 私はうつろ気に 青く実った 空を仰いだ 重い足取りで 歩いた道 くたびれた スニーカーが 砂にまみれ 煩わしい 不意に 思い浮かぶ あの人が 好きな曲が 今も私を 虚しくする 悲しみも 苦しみもない 呱々は オ…

雨音が落ちると虹色はざわめく葉に留まる雫は音もなく冷たい土へと翳り君がついたため息が寂しさに熟れる 何故逝ってしまうの約束した淡い瞳が私を見つめた逝くのではなく還るのだと繰り返し君にそう寄んだ 君の… 優しく温かい手が頬に触れるたび私はトパー…

最後の爪痕

想いをはせながら 生きることに疲れ 夢見ることを 忘れていた日々 君が飾った カーテンを開き 窓を開け 光を浴びた 空を眺めた スロープした 記憶に心を閉ざし 君のいない部屋で 生きる日々 あの日君が 壁にかいた 僕の名前は もう滲んで 涙になった 忘れる…

愛のカタチ

あなたの優しさが手に取るようにわかる 見つめるあなたの瞳に映る私が とても眩しくてあなたの傍でこうして 何時までも微笑んでいたくて甘えていたくて あなたの胸に頬をうずめている私に 「どうしたの」って一度も聞かないね何時も 「ごめん」ってそして「…

「ワタシ」私「わ・た・し」たち

燃えるような赤いシグナル ヨぎるモノクロの記憶に溺れ始めた 私の中でもがく「わ・た・し」たち 深みに嵌まり堕ちていく生き地獄 雨音に遮られた呻き声 鋭くエぐられた「わ・た・し」たちの心臓から 血しぶきが上がるたび 眼に映しだされるパンドラ 消すな…

ひと目惚れ

暖かな陽差しのなか君を見つけた 出会いの瞬間 僕の時間は止まり 君一色の世界を漂う 「運命」なんて信じなかった ましてひと目惚れ?有得ない 今 目の前の現実でさえ うまく受け入れられないのに 通り過ぎていく 君の笑顔が 僕の肩越しを花びらみたいに 揺…

「自責」

見たことのない景色 細くくねった砂利道を歩く 風に舞う砂埃を吸いながら 何処までも続くその道の果てに 漠然と意味のない期待をよせた 乾いた心を流れる うつろな感傷 心が壊れそうで 「いにしえ」が弄ぶ せつない感傷 泣いた日もある つらくて死を思う日も…

邪悪な天使ールシフェルー

霧を渡る船 闇夜を照らす月明かり 静かな波の濁る音 忍び寄る恐怖に脅え肩を震わせ ついた ため息 川べりに船を捨て 草木をかき分け走り抜けた獣道 掻き毟るように目覚めたルシフェル 胸の中で燃え上がる 今この時を枷に 私の心を貪るなら お前が堕ちる 地獄…

―「花夢」―

枯木が芽をふき 蕾が生まれ 春の風はそよぎ いつしか開いた花は 晴れた空に未来を描き やがて散りゆき 君は過ごした 色とりどりの日々を 儚げに束ね 僕の胸へと届けた たくさんの思い出 君が微笑む 君にありがとう 心からありがとう 風に遊ぶ君の長い髪は謡…

黒い真実

変形した世の中に 変形した夢 信じあえず裏切られ 罵りあい傷つきあう 拭い捨てた犬畜生 変える必要もない 変わる余裕もない 背中で浴びたヘッドライトが 残酷な影をつくる 誰も信じるな 何も信じるな ただひたすら 息をし 現実と戦うナマの魂になれ 見え透…

ある夕暮れ・・・ せせらぎの声を聴いた 錆びついた空の 茜色の谷間から 枯れた木々に ころげ落ちては うめく明かり 凍りついた 胸の中の嗟嘆が キシキシ音をたて 溶けてく感じ・・・ あの人は まだ覚えてるかな 私のこと・・・ 黒く塗りつぶした 記憶が 胸…

星屑のアビス

君の面影を いだいた夜 星の涙が 夜空をつつみ 窓辺を飾る おぼろげに咲いた月は 星の海に 小舟を浮かべた 君をのせ 星の波間を オールが切る いつまでも 消えない君の ほほえみに 僕の胸は 高鳴り いつまでも 忘れられない 君の面影を 抱いたまま このまま…

「無白」

白い空の果て 「もや」のかかった 遠い記憶 薄茶色の眼をした あの人が わたしに微笑む 微かに 甘い風が吹いた 儚くて 恋しくて 懐かしさが 胸につのる 遠い記憶 あの人の 「無白」の記憶 白い空の果て 「もや」のかかった 遠い記憶 青い芝に寝転んだ あの人…

もみ消したばかりの煙草に火をつけた くたびれたTシャツにすり減ったサンダル 晴れた空の死角に埋もれた虚しさ 誰もいない繁みに霞ながら生きてく ぼんやりと眺めた見慣れた風景 始め方も終わり方も解らなかった ウブなあの頃 へしゃげてつぶれた 小便臭い…