岐路

心の赴くままに…なんて
詭弁に惑わされたまま
吹き荒れた
風の音を聴き
時の嵐の中で
向かい打つ勇気も失く
立ち尽くす
此処が人生の岐路
影に埋もれた
谷の淵
壊れた羅針盤
投げ捨て
胸に秘めた
夢も
この足で踏み潰した
何が間違いなのかも解らない
ただ歩き続けた人生


人生の目的地…なんて
重いトランクを引きづり
歩き疲れ
命と引き換えに
差し出した未来に
傷つき粉砕された
プライド
此処が人生の岐路
涙に埋もれた
崖の淵
誰も振り向かない
気づかない
希望も
この手で握り潰した
何が必要なのかも解らない
ただ生き延びてきた人生


失うことが怖い…なんて
言い訳ばかり繰り返し
信じられず
取りつくろう嘘を
重ねるうちに気づく
自分のズルさにくれた
混乱
此処が人生の岐路
地図にない道を
歩み続け
過去を振り返り
熱望し
祈り
叶わない願いを唱え
何が過ちなのかも解らない 
ただ挫折ばかりの人生

 

 

     

            ー紫紅草ー

リフレイン

あなたとの思い出に涙する私は
時に哀れで時に喘ぎ
鏡の中の私が
心の内をそっと包みこむ
去年のクリスマスは
二人で飾ったツリー
真っ白な雪が降り積もる
アスファルトに付けた二人の足跡
あの時あなたがくれた初めての指輪を
今も捨てられない私は
もう誰も愛せない
切なくてそう呟いた


あなたとの思い出に生きる私は
時に空虚で時に嘆き
ただ指輪に触れながら
あなたとの思い出にふける
突然別れを告げ
私に背中を見せた
あの日のあなたがリフレイン
冷たい後姿が悲しくて
涙が頬をつたいあなたの名を呟いた
どんなに辛い別れでも
今も忘れられない
あのクリスマスの夜を

 

 

              
              ー 紫紅草ー 

混沌

時間が深い闇に飲まれそうな夜道は
突然ひとり生きることが恐くなる
見知らぬ誰かに追われているような
そんな気配に捕らわれ
逃げたい衝動にかられた

急いで潜り込んだ
細い路地を抜けるとそこは
切れかけた街灯の
カチカチとナる音が聞こえた
暗闇に沈む月明りにさらされた孤独
道端に転がった自分の影が
せせら笑いを浮かべ俯く

あの時
お前の腕をつかんで
引き止めたかった
でも
失ってばかりの俺には
あの「愛」は重すぎたんだ

空っぽになった部屋に戻れば
薄暗い蛍光灯が照らした窓が
何者でも無いちっぽけな俺を映した

 

煙草に火をつけ冷たいベッドに寝転ぶと
雨染みのついた天上を見上げ
ぼんやり立ち込める煙を目で追った
今日という一日が
頭の中を駆け巡る

どれだけ走れば
明日にたどり着けるのか
疲れた身体を起こし
吸い殻の火をもみ消すと
捨てられない夢が俺の中で燻ぶる
かび臭い部屋に無残に捨てられた
思い出という名の残骸

あの時
お前の名を叫んで
呼び止めたかった
でも
失ってばかり俺には
あの「愛」は重すぎたんだ

二人でよく行った喫茶店
あの夜小窓に映ったお前の笑顔は
まるで一枚の絵のように綺麗だった

 

あの時
お前の肩を抱きしめ
やり直したかった
だが
幸せにできない俺には
あの「愛」は辛すぎたんだ

 

 

                
              
               ー紫紅草ー

「ドリュアス」

森を駆け抜ける風

樹木の葉はざわめき

湿った土の香りは

深い霧に埋もれ始める

アクアグレイの空に

淡く浮き立つ茜色の吐息

「ドリュアス」

私は夢見る小鳥

あなたの細い指で奏でた

朝焼けの空はやがて

小さな雫の中で

息づき熟まれゆくだろう

私は「ドリュアス」

あなたの虜

あなたの中で眠るロンリネス

教て欲しい

あなたが抱くセンチュリーを

感じて欲しい

果て無い地平線に消えゆく

儚い夢を掛け替えのない命を

萌ゆる希望をそして愛を

 

 

冷たい空に滲んだ

甘い音色の月は

その深い眠りから

目覚めたエンシェント

アクアグレイの空に

散りばめられた星はシンフォニー

「ドリュアス」

私は夢見る小鳥

あなたの白い指で紡いだ

アーモンドグリーンの

オークの葉の髪飾りが

あなたの髪に揺れときめく

私は「ドリュアス」

あなたがすべて

私の中で眠るロンリネス

聴いて欲しい

私が抱くセンチュリーを

見守って欲しい

ありのままの私を受け止め

愛して欲しい触れて欲しい

私の心を真実をそして涙を

 

 

私は「ドリュアス」

あなたの孤独が・・・

悲しみが・・・

愛おしく狂おしい・・・

 

 

 

              ―紫紅草ー

砂漠に咲く花

心の中の 砂漠を彷徨う
乾いた風が 砂を舞い上げ
私はうつろ気に
青く実った 空を仰いだ

重い足取りで 歩いた道
くたびれた スニーカーが
砂にまみれ 煩わしい
不意に 思い浮かぶ
あの人が 好きな曲が
今も私を 虚しくする

悲しみも 苦しみもない
呱々は オアシス
卑屈な自分を 砂中に埋め
探した 砂漠に咲く花


 
胸の中で 燻ぶる憂鬱 
赤い太陽に 翳す指間に
漏れた熱い  陽かり
擦れた匂いの 風が吹いた

うすれたはずの 記憶が 
突然背中を 抱きしめるから
思わず私は 振り返る
不意に 思い出した
あの人の  まなざし
今も私を 切なくする

後悔も 未練もない
呱々は オアシス
折れた心を 砂中に埋め
探した 砂漠に咲く花
 


心の中の 砂漠を彷徨う 風がつくる 時の波が
私が残した 足跡を 消していく 捨てたはずの いにしえが今 よみがえり 突き刺さる 歩き続ける 砂の道 不意に 思いはせた あの人の 笑顔が 今も私を 辛くした 絶望も 孤独もない 呱々は オアシス 痛む胸を 砂中に埋め 探した 砂漠に咲く花  



       
       
           ー紫紅草ー

雨音が落ちると
虹色はざわめく
葉に留まる雫は
音もなく冷たい
土へと翳り
君がついたため息が
寂しさに熟れる

何故逝ってしまうの
約束した淡い瞳が
私を見つめた
逝くのではなく
還るのだと
繰り返し
君にそう寄んだ

君の…

優しく温かい手が
頬に触れるたび
私はトパーズ色に染まった
星の彼方に鬱ろう

行き交う人の森へは
潤う涙が降りつもる
辛い別れに心を痛め
恋しさを胸に秘める

雨上がり…

空を飾る七色の虹
君は唇をそっと噛んで
また涙する私が傍に
いることも気づかず

君が残した愛は
私の胸に眠る永遠
私が残した愛は
君を守るための思い出

君の髪を 撫で
いつか必ず会えると
きっと会えると

私は…

繰り返し
君にそう寄んだ

幸せをありがとう

繰り返し
君にそう寄んだ

 


       

          -紫紅草-

最後の爪痕

想いをはせながら 
生きることに疲れ   
夢見ることを    
忘れていた日々 
君が飾った           
カーテンを開き   
窓を開け      
光を浴びた    
空を眺めた   
スロープした         
記憶に心を閉ざし 
君のいない部屋で 
生きる日々     
 
あの日君が 
壁にかいた
僕の名前は
もう滲んで
涙になった
 
 
忘れることさえ  
許されないのか   
空虚な愛はただ      
答えも失いまま    
傷跡だけを              
残していった     
カーテンを風が   
揺らすたびに      
君の香りを      
思い出し               
苦しくて息もできない     
失うものならもう     
何もない         
 
あの日僕が 
壁にかいた
君の名前は
もう滲んで
涙になった
 
 
忘れることさえ 
許されないのか
 
そう呟き
何度も繰り返す      
 
あの頃いつも 
話していた
二人の夢も
もう霞んで
涙になった
 
 
あの日聞いた
「さよなら」は
僕の胸に
君が残した
最後の爪痕
 
 
 
       
 
                                 ―紫紅草―
 
     
 
 
 

愛のカタチ

あなたの優しさが手に取るようにわかる
見つめるあなたの瞳に映る私が
とても眩しくてあなたの傍でこうして
何時までも微笑んでいたくて甘えていたくて
あなたの胸に頬をうずめている私に
「どうしたの」って一度も聞かないね何時も
「ごめん」ってそして「ありがとう」って 呟いた
 
Tears spill・・・
 
色んな愛のカタチがあっていいんだよ
あなたがくれる優しい言葉の一つ一つ
私の心の柵を解き放ってしまう
あなたが「好き」以上に「愛」愛してる
 
 
 
こんなに誰かを求めすべて託したり
心を許すことがなかった私にとって
あなたこそが私の愛のカタチだから
もっと深くあなたを知りたい愛したい
あなたの髪に触れたい強く抱きしめたい
「どうしたの」って一度も聞かないね何時も
「ごめん」ってそして「ありがとう」って呟いた
 
永遠の愛を生きる泡沫の時が
風になり二人の今をゆき過ぎるから
私を包むあなたの手のぬくもりは
突然降る雨のような安らぎに変る
 
Tears spill・・・
 
色んな愛のカタチがあっていいんだよ
同じ悲しみを胸にいだくあなただから
私は分るのあなたが望む幸せも
あなたが「好き」以上に「愛」愛してる
 
Tears spill・・・
 
あなたが「好き」以上に「愛」愛してる
 
 
 
 
                  
                       ―紫紅草―

「ワタシ」私「わ・た・し」たち

燃えるような赤いシグナル
ヨぎるモノクロの記憶に溺れ始めた
私の中でもがく「わ・た・し」たち
深みに嵌まり堕ちていく生き地獄
 
雨音に遮られた呻き声
鋭くエぐられた「わ・た・し」たちの心臓から
血しぶきが上がるたび
眼に映しだされるパンドラ
 
消すな逃げるな頭を壁に叩きつけ
変わる変化する化けて生まれた性根
もう終わりだ・・・お前は消えろ!
サディスティックな叫び狂気が背を濡らす
 
どれが私で
どっちが「私」
誰が「ワタシ」で
どこに「わ・た・し」たちが居るのか
この世の堺は何処・・・
 
 
燃えるような赤いシグナル
ヨぎるモノクロの記憶に溺れ始めた
私の中でもがく「わ・た・し」たち
深みに嵌まり堕ちていく生き地獄
 
暗闇が蝕む私のシナプス
繰り返すたび残酷な傷痕を残し
泣きじゃくる新たな人格
超えてはならない時空を彷徨う
 
憎しみと怒りがこみ上げるのを
両手を擦り合わせ泣く私を蹴り続け
もう終わりだ・・・お前は死ねっ!
偶像嗜愛に委ねた皮肉なフェティシズム
 
誰が私で
どっちが「私」
どれが「わ・た・し」たちで
どこに「ワタシ」が居るのか
この世の堺は何処・・・
 
 
 
 
 
                        ―紫紅草―
 
 
 
 
 

ひと目惚れ

暖かな陽差しのなか君を見つけた
出会いの瞬間 僕の時間は止まり
君一色の世界を漂う       
「運命」なんて信じなかった   
ましてひと目惚れ?有得ない  
今 目の前の現実でさえ     
うまく受け入れられないのに   
 
通り過ぎていく 君の笑顔が   
僕の肩越しを花びらみたいに 揺れて散っていった
 
二度目に偶然君と出会えた時は
驚いて心臓が止まるかと思った
不確かな「運命」の歯車が
膨らんでいく想いに加速して
身体の血が逆流しそうで  
胸が張り裂けそうになったんだ
このまま終わらせてもいいのか
 
始ってもない君との出会い   
終わらせたくない熱くなる胸に 僕は誓った
 
出会った場所に何度も足を運んで
会えない君の面影を追い続けた
何時間 何日 何週間      
「運命」が崩れかけたその時  
立ち止まった信号機の向こう  
淡い陽ざしに包まれた
長い髪の君が居たんだ
 
僕は信号が変わるのを待った
そして何も知らない君が歩道を 渡って来るのを
 
僕に迷っている時間は無かった                              
君が歩く道を一緒に歩きたかった
君との距離が縮んでいくようで
僕は本当に幸せだった
静かな郊外の街並みが
二人の吐息で満ちていくのを
ただ感じていたかった
 
やがて君はホワイトモダンの
綺麗な花が咲く広い庭へと 消えて行った
 
 
ひと目惚れから始まった
「運命」の出会い
片思いだけじゃ終わらせない
僕の命懸けの恋・・・
 
 
                
 
                            ―紫紅草―
 
 
 
 

「自責」

見たことのない景色
細くくねった砂利道を歩く
風に舞う砂埃を吸いながら
何処までも続くその道の果てに
漠然と意味のない期待をよせた
 
乾いた心を流れる
うつろな感傷
心が壊れそうで
「いにしえ」が弄ぶ
せつない感傷
 
泣いた日もある
つらくて死を思う日もある
いつだってそう
35階建てのビルの屋上が
私の脳裏を埋め尽くし
長めに丸めたロープは
常にそばに落ちている
 
胸に飼う不幸
一度くらい
熱くなるほど
幸せを感じたい
一度くらい
羨望な眼
他人から見られたい
 
 
見たことのない景色
スモークブルーの空見上げ
長い道のりの果てに着いた
出口の見えないトンネルの前で
うずくまる自分がいた
 
虚しい心を流れる
うつろな感傷
誰でもいい傍に居て
「淋しい」となげく
せつない感傷
 
泣いた日もある
つらくて死を思う日もある
いつだってそう
35階建てのビルの屋上が
私の脳裏を埋め尽くし
長めに丸めたロープは
常にそばに落ちている
 
自分を責めたて
なじってみたり
泣いてみたり
無暗に傷つけ
哀れんでみたり
自分を欺き
呆れてみたり
 
 
昨日が今日が明日が
夢のように過ぎても
 
昨日も今日も明日も
本当の私を知らない
 
「自責」の中の嘘・・・
 
 
 
 
                          -紫紅草―

邪悪な天使ールシフェルー

霧を渡る船
闇夜を照らす月明かり
静かな波の濁る音
忍び寄る恐怖に脅え肩を震わせ
ついた ため息
川べりに船を捨て
草木をかき分け走り抜けた獣道
掻き毟るように目覚めたルシフェル
胸の中で燃え上がる
今この時を枷に 私の心を貪るなら
お前が堕ちる 地獄を裁こう
今この時を毒に 私の心を砕くなら
お前が下した 泥梨へ散ろう
 
何処からともなく
聞こえる獣の声
震える指が握りしめた
微かな希望死の恐怖暗がりに
足を取られ
谷へ転がり落ちる
血の餓えた月夜が照らす
それはとめどなく溢れた嗚咽
愛を切り捨てた感触
今この苦を餌に 私の身をやつすなら
お前が堕ちる 地獄を裁こう
今この苦を毒に 私の身を侵すなら
お前が下した 泥梨へ散ろう
 
胸の中の狂気は叫び続け
  心を切り裂く甘い夢に泣く
 
ルシフェル お前は
  誰の中にも棲みつく邪悪な天使
 
 
 
          
 
                             ―紫紅草―

―「花夢」―

枯木が芽をふき 蕾が生まれ
春の風はそよぎ いつしか開いた花は
晴れた空に未来を描き やがて散りゆき
君は過ごした 色とりどりの日々を
儚げに束ね 僕の胸へと届けた
たくさんの思い出 君が微笑む
 
君にありがとう
 心からありがとう
 
風に遊ぶ君の長い髪は謡う
愛したすべての「時」
愛したすべての「人」
 
僕が愛した君に捧げる
 それは「花夢」・・・
 
この喜びが 寂しさが
今日で終わり また明日で始まるのなら
 
友と約束を交わす 今の君が
いつまでも変わらず 幸せであってほしいと
その笑顔のまま変わらず 幸せであってほしいと
 
僕が愛した君に捧げる
 それは「花夢」・・・
 
僕に寄り添い 笑う君が
いつまでも変わらず 幸せであってほしいと
その笑顔のまま変わらず 幸せであってほしいと
 
僕が愛した君に捧げる
 それが「花夢」・・・
 
 
 
                        
                          
                      ―紫紅草―
 
 

 

黒い真実

変形した世の中に
変形した夢
信じあえず裏切られ
罵りあい傷つきあう
拭い捨てた犬畜生
 
変える必要もない
変わる余裕もない
背中で浴びたヘッドライトが
残酷な影をつくる
 
誰も信じるな
何も信じるな
ただひたすら
息をし
現実と戦うナマの魂になれ
見え透いた手の内も
踏み潰した期待も
実は吐き気を催すキツイ「孤独」
どうやらSサイズの明日は 
いばら道
 
走れ
走れ
もっと走れ
前を見て
走れ
走れ
もっと走れ
 
意味もない呪文が
今生きるカテになるなら
白黒の僕の心に
突き刺さる痛みさえ平気
 
変形した世の中に
変形した夢
信じあえず裏切られ
罵りあい傷つきあう
拭い捨てた犬畜生
 
心無い言葉では
何の慰めにもならない
今宵星空のハイウェイ
折れた翼ひろげた黒い夜
 
誰にも言うな
何も言うな
ただひたすら
息をし
真実と裏腹の嘘を匂わせ
命懸け今日を乗り切れ
胸に仕舞い込んだ奇跡
一歩踏み出せ焦るな軽く見られる
どうせSサイズの明日は
いばら道
 
逃げろ
逃げろ
早く逃げろ
振り向くな
逃げろ
逃げろ
早く逃げろ
 
意味もない呪文が
今生きるカテになるなら
どんなも嘘も結末も
突き刺さる真実さえ平気
 
     
 
             ―紫紅草―
 

ある夕暮れ・・・

せせらぎの声を聴いた

 

錆びついた空の 茜色の谷間から

枯れた木々に ころげ落ちては うめく明かり

凍りついた 胸の中の嗟嘆が

キシキシ音をたて 溶けてく感じ・・・

 

あの人は まだ覚えてるかな

私のこと・・・

 

黒く塗りつぶした 記憶が 

胸の中を むさぼり始めた 

いつしか 忘れたふりをして

何もかも 捨ててしまいたいと

 呟くような 息を荒立てて

吐き捨てた

 

あの人は もう忘れたかな

私のこと・・・

 

愛から生まれた 憎しみ

掴んだ手を 振り払い

何処までも 逃げ続けた

見えない愛は 諸刃のつるぎ 

振りかざす瞬間 身も心も

傷つけあった ふたり

 

ある夕暮れ・・・

せせらぎの声を聴いた

 

錆びついた空の 茜色の谷間から

枯れた木々に ころげ落ちては うめく明かり

こびりついた 胸の中の憎悪が

カラカラと音をたて 朽ちていく感じ・・・

 

                       

                         

                          ―紫紅草―