白い布に包まれた
はかない情熱の残骸
夜の街に涙の雨が降りそそぐ
哀しい別れの悲鳴をあびる
ルームメイトの「マナ」
透きとおる肌
そのすべてが私を呑みこむ
好きだったストレリチアが
「マナ」をいだき
白い布の中で
私を今も 愛してくれる
ストレリチアに浮かんだ
うつろな情熱の残骸
笑みを描くうす紫の唇が
今にも語りかけそうに薫る
「私の分まで」と
云いかけて逝った
「マナ」私は君の分まで
生きていけるほど強くない
今は泣かせて
花の海に浮かぶ
君の頬に 別れのキスを