君は憶えているかな
初めてくれた手紙のことを
突然手渡されたブルーの封筒
正直驚いたけど嬉しかったよ
君と街角の喫茶店で会う約束をしたね
少しはにかんで僕を見つめた君の
紅い顔がとても可愛かったよ
君の事何も知らない
僕をどうして好きになったの
カフェオレを飲みながら話す甘い時
無邪気に僕を見つめる君の瞳に戸惑っていて
次に会う約束もせずあの日別れた
枯れ葉が舞う小道を歩いたね
君の優しさに何時の間にか
僕は魅かれていった
君は憶えているかな
ふたりで見た映画のラストを
目に涙をいっぱい溜めていた君の
細い肩を抱きしめた事すべてが
今はもう君の中では想い出でしかないんだね
季節が変わる度に僕は思い出す
二人で過ごした眩しい日々
変わらないこの気持ち
枯れ葉が舞う小道を歩いたね
君の優しさに何時の間にか
僕は魅かれていった
ー紫紅草ー