あなたの指はシガレットの香り
わたしに触れるたび
風に薫る…
あなたを忘れるには
思い出は多すぎて
陽だまりが みちる
ガラス色の胸は
また あなたを探してる
ほら…
震える指先は
あふれる涙に抱かれて
優しく溶ける爪痕が
少しづつ わたしを傷つける
ほら…
あなたが残した
温もりがただ恋しくて
逢いたくて彷徨う思い出は
少しづつ わたしを傷つける
そう…
あなたの指はシガレットの香り
わたしに触れるたび
そっと薫る…
あなたを忘れるには
思い出は多すぎて
悲しみで 疼く
傷ついた胸は
また あなたを探してる…
また あなたを求めてる…
−紫紅草−
