どんな言葉も
君の前では
シルクの風のように
消えていった
今日で終わりなんだ
ふたりで重ねた日々
出会った頃の思い出
初めて過ごしたイブを
まるでいつか見た映画みたいに
どちらからともなく語り始めた
ゲームみたいにどんどん
ストーリーが変わっていく
いつか君の中に芽生え始めた
僕の要ない世界が君を満たし始める
何時ものようにふたり出かけよう
何時ものようにドアに鍵をかけ
何時ものように肩を並べて
狭い階段をふたりで降りよう
どんな言葉も
君の前では
シルクの風のように
消えていった
ふたりの靴音が
冷たく空に響く
今日で終わりなんだ
ふたりで重ねた日々
−紫紅草ー